http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171130/k10011240711000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

11月30日 7時14分

北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の側近で、党で国際関係を統括するリ・スヨン副委員長が、ピョンヤン(平壌)を訪問しているロシア議会下院の超党派の議員団と会談したと29日夜、伝えました。

この中でリ副委員長は29日、新型のICBM=大陸間弾道ミサイル「火星15型」の発射実験に成功したと発表した、政府声明の内容を議員団に伝えたということです。
そのうえで「朝鮮半島と世界の平和と安全を守るためのわれわれの努力について、ロシアが正しい認識を持つように強調した」として、核・ミサイル開発を正当化しました。

これに対してロシア側は「朝鮮半島の問題は、平和的な方法で解決されるべきだ」としたうえで、ロシアの主要政党がアメリカとその追従勢力の北朝鮮に対する政策を糾弾していると伝えています。

両国の関係をめぐっては、北朝鮮外務省でアメリカを担当するチェ・ソニ北米局長が、9月と先月の2度にわたってロシアを訪問していて、核・ミサイル開発への国際的な圧力が強まる中、北朝鮮はロシアとの関係強化を図る動きを見せています。