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12月2日 7時19分ロ

中国の習近平国家主席はミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問と北京で会談し、中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」の推進も念頭に関係の強化で一致し、ミャンマーがロヒンギャをめぐる人権問題で国際社会の批判を浴びる中、両国の接近が鮮明になっています。

中国の習近平国家主席は1日、中国主催の政党間交流の会議に出席するため北京を訪れている、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談しました。

国営の新華社通信によりますと、習主席は中国が提唱する「一帯一路」の構想を念頭に、ミャンマーとの間で物流基盤を整備する「経済回廊」の建設などについて積極的に検討するとしたうえで、「両国関係の良好で迅速な発展を推進する」と強調しました。

これに対して、スー・チー氏は「両国の関係は一層緊密になるだろう」などと応じ、効果的な協力を進める考えを示したということです。

ミャンマーは少数派のロヒンギャの人たちの人権問題で国際社会の批判を浴びていますが、中国はミャンマー政府の立場に理解を示し、問題の解決を支援する意向も示しています。

今回、両首脳の間でロヒンギャの問題が話し合われたかどうかは明らかにされていませんが、ミャンマーと中国との接近が鮮明になっています。