0001みつを ★
2017/12/02(土) 07:55:03.20ID:CAP_USER9オランダ・ハーグの国連旧ユーゴスラビア国際刑事法廷(ICTY)の上訴審判決の言い渡し中に、液体を飲み間もなく死亡した被告が手にしたビンから、毒物が発見された。オランダ検察が30日、明らかにした。
1990年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で、クロアチア人勢力の幹部だったスロボダン・プラリャク被告(72)は、上訴審判決の言い渡しで自分に対する禁錮20年の量刑が維持されたのを聞き、「スロボダン・プラリャクは戦争犯罪人ではない。私はこの法廷の判決を拒絶する」と叫び、小さいビンに入っていた液体をあおいだ。席に座り「私は毒を飲んだ」と発言。裁判長がただちに審理を中断し、被告は救急車で病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
オランダ検察庁の報道官は、ビンから致死的な毒物の痕跡が発見されたが、まだ具体的にどのような毒物だったか発表できないとAFP通信に話した。
捜査当局は、厳しい警備の敷かれている法廷に被告がどのようにして毒物を持ち込んだか、調べている。
ボスニア紛争の元セルビア人勢力指導者で、大量虐殺などで有罪判決を受けたラドバン・カラジッチ受刑者の代理人、ピーター・ロビンソン弁護士はBBCに対して、誰がどのようにして被告人に毒を渡したのか理解できないと述べた。
「私たちが勾留されている被告に接見する際には、2度にわたりセキュリティチェックを受け、金属探知機を通過する。飲み物は持ち込めない。ペットボトルの水だろうがコーラだろうが。法廷に入る前に、全て調べられる」
「(プラリャク被告を)見たのは、私たちの隣の部屋に家族といる時だけだった。家族が来ている時は、面会室はプライベートな空間になる。守衛は中に入らず、外で待機している。また特別許可を得て、自分が指定する医師と会うこともできる」
ハーグで取材するBBCのアナ・フーリガン記者は、被告が車両でICTY留置所から法廷に移送されたはずだと指摘する。留置場と法廷は車で約10分。入廷前に身体検査をされたとしても、小さなビンを薬などとして手渡された可能性はあると話す。
オランダ司法当局の刑務所の中にあるICTY留置所では、収容者の部屋に鍵がかけられるのは夜間のみ。日中は部屋を出て、他の収容者と交わることができる。外部からの訪問には通常、監視がつくが、家族だけで過ごすことができる部屋もある。
国連安全保障理事会決議によって1993年に設置されたICTYは今年の終わりをもって業務を終了する。29日の判決言い渡しが最後の公判だった。
ボスニア・ヘルツェゴビナやクロアチアの各地では、ろうそくや黙祷(もくとう)で、プラリャク被告を追悼。クロアチア議会も1分間の黙祷を捧げた。
ユーゴスラビア紛争での行動で訴追された被告が自殺するのは、これが初めてではない。1998年には、クロアチア紛争における戦争犯罪を問われたクロアチア人のスラブコ・ドクマノビッチ被告が留置所で首をつって自殺。2006年にもクロアチア人のセルブ・ミラン・バビッチ被告が留置所で自殺している。
(リンク先に続きあり)
(英語記事 Slobodan Praljak suicide: Dutch police find lethal chemical in vial)
2017/12/01
国際戦犯法廷で毒とみられる液体をあおぐスロボダン・プラリヤク被告。この後、間もなく死亡した(29日、オランダ・ハーグ)
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/215A/production/_98983580_slobodan_praljak_1_reuters.jpg