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(リンク先に動画ニュースあり)

12月4日 21時17分

年越しを前に、山形県米沢市の寺で、さらしを巻いた男たちが豪快に餅をつく、裸もちつきと呼ばれる伝統の祭りが行われました。

千眼寺に伝わるこの祭りは、350年ほど前に、凶作に苦しんでいた農民が寺の砂を田んぼにまいたところ豊作になったことから、感謝を込めて収穫したコメで餅を作り、供えたのが始まりとされています。

毎年、年越しを前にしたこの時期に行われ、4日は、午前5時すぎに、さらしを巻いた地元の若い男性およそ30人が境内に集まりました。
そして、臼を囲んで、「つけよ、つけつけ、宝の餅を」などと威勢のいい掛け声を上げながら、およそ40キロのもち米を一斉につき、最後に、きねを振り上げて餅を天井にたたきつけていました。

このあと、つきたての餅の一部が供えられ、残った餅はあんこや納豆で味付けをして、参拝客が味わっていました。

福島から訪れた60代の女性は「初めて見ましたが迫力がありました。お餅もおいしかったです」と話していました。

祭りでは、4日一日で合わせておよそ600キロのもち米が使われたということです。

千眼寺の鈴木一志住職は「地域の方々と一緒に、命に感謝しながら食べていただければと思います」と話していました。