韓国軍は6日、米空軍の戦略爆撃機B1Bが今週始まった米韓合同空軍演習に参加したと発表した。
北朝鮮に対して武力を誇示する動きとみられる。B1B「ランサー」は戦場の爆撃を想定した訓練を行ったという。

北朝鮮は先月29日に米国本土に到達可能だとする新たな弾道ミサイルの発射実験を行った。
米軍は過去にも、北朝鮮のミサイルあるいは核の実験の後に爆撃機を飛ばし武力を誇示したことがある。

韓国軍によると、B1Bは北朝鮮との国境に近い北東の江原道で、戦場への爆撃を想定した訓練を米韓両軍の戦闘機と共に行った。
8日まで続く予定の米韓合同空軍演習「ビジラント・エース」には、200機以上の飛行機と何千人もの兵士が参加している。
演習は北朝鮮によるミサイル発射実験の前から計画されていた。

北朝鮮は、米韓の合同軍事演習を戦争のリハーサルだとして、毎回激しく非難してきた。
北朝鮮は4日、国営メディアを通じて今回の軍事演習を「核戦争を挑発する動き」だと述べた。

北朝鮮による先月のミサイル発射実験を受けて、国際社会からは強い批判の声が上がった。
米国のニッキー・ヘイリー国連大使は、もし開戦となれば北朝鮮の現体制は「徹底的に破壊される」と語った。

聯合ニュースは韓国軍筋の話として、「ドローンボット」と呼ばれる武装したドローン(無人機)の戦闘団を来年発足させると報じた。
ドローンボットは北朝鮮の最も主要な標的である核・ミサイル施設の情報収集を行うほか、攻撃を実施することも可能。
ただし、報道は具体的な作戦の実施方法については伝えていない。
http://www.bbc.com/japanese/42248662