>>740
宮内庁が作成した正式な文書ではなくて、寺崎が他の側近数人とともに昭和天皇の話を
ききとって記録したメモ(内容については全員で検討しただろうけど、執筆者は寺崎)
だから、宮内庁にはこれ関係の文書はないんじゃないかな
目的は天皇を戦犯としないための東京裁判対策だろうというのが定説だから、
内容にはやはり若干の主観(天皇の戦争関与を実際よりも減少させ、美化する)
がはいっているだろう
でも実際にはこのメモはGHQには提供されず(これとは別に英語版の独白録があり、
そっちは提供されたとも)、執筆者寺崎がずっと所持し、寺崎の没後、夫人が夫の遺品として
持って帰国した
夫人の没後、その遺品の中から娘のマリコ・テラサキ・ミラーが発見し、
日本の大学に連絡、日本の出版社から内容が出版された

この文書の内容が文藝春秋社から刊行されたとき、上梓前には当然、版元が宮内庁にも閲覧してもらった筈だが、
宮内庁から何かの意見が出たという報道はなかったと記憶する
原本が公文書館などに収書されれば一般人も閲覧できるから、出版されたものとの異同も確認できる
その意味で、地味ではあるけど興味深い原本だと個人的には思う