富士山の頂上付近に「救助へリ出さない」 静岡市の決断が話題に 2016/01/27
https://withnews.jp/article/f0160127001qq000000000000000G0010401qq000012950A
富士山での遭難者救助ヘリをめぐり「3200m以上は出動させない」と決めた静岡市に対し、議論が起きています。
滑落した男性を救助中に過って落下させた事故を受けての決断。
ネット上では「当然だ」という意見がある一方、「複雑な問題」と受け止める人もいます。

男性遺族が提訴
事故は2013年12月に起きました。静岡市消防局のヘリコプターが京都市の男性(当時55)を救助中、
3メートルの高さから男性が落下。翌日、救出された男性は死亡が確認されました。
事故当時、県の防災ヘリは定期点検中で出動できず、
2012年3月に県と静岡、浜松両市で締結した相互応援協定に基づき、県の要請で静岡市のヘリが出動しました。
協定締結後、静岡市のヘリとしては富士山での遭難者救助は初のケースで、
風や気流など気象条件が厳しかったうえに、酸素が薄い中での救助活動でした。
事故をめぐっては男性の遺族が2015年12月、救助方法が不適切だったとして
市に約9200万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こしています。