神社本庁「恐怖政治」の実態、地方の大神社で全面戦争も

「深川の八幡さま」として知られる富岡八幡宮(東京都江東区)が6月中旬、神社本庁(以下、本庁)
からの“離脱”を決めたことが、週刊ダイヤモンド・ダイヤモンドオンライン編集部「瓦解する神社」取材班の
取材で分かった。宗教法人法に基づく東京都の認証手続きを経て、早ければ9月までに離脱が認められる。

富岡八幡宮は、大相撲の起源とされる「江戸勧進(かんじん)相撲」の発祥地で、
江戸三大祭、「深川祭」でも有名な“江戸”を代表する神社の一つ。18代宮司の故・富岡盛彦氏
はかつて、本庁事務総長(現在の総長)だった人物だ。

それだけに、ある本庁関係者は「明治神宮が2004年に本庁から離脱(10年に復帰)したとき以来の衝撃。
誰も得をせず、神社界全体への余波も大きい」と嘆く。

どうして、こうした“最悪”の事態に陥ってしまったのか。

本庁秘書部は「答えることはない」と取材を拒否したが、事情に詳しい神社関係者は
「直接的な理由は、富岡八幡宮の宮司人事について、責任役員会の具申を本庁が無視し続けてきたため」
と明かす。実際、富岡八幡宮では、トップを宮司“代務者”が6年以上も務めているという大手神社としては
異常な事態が続いている。