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12月11日 18時18分

小野寺防衛大臣はロシア軍の制服組のトップのゲラシモフ参謀総長と会談し、北朝鮮が核・ミサイル開発を断念するよう協力を求めたのに対し、ゲラシモフ参謀総長は外交的な解決を図るべきであり周辺での軍事訓練は情勢を不安定にするだけだとして反対する考えを示しました。

この中で小野寺防衛大臣は、「北朝鮮は核・ミサイルの開発を続け、国際社会の大きな脅威になっている。北朝鮮に大きな影響力を持つロシアとこれからも連携していきたい」と述べ、北朝鮮が核・ミサイル開発を断念するよう協力を求めました。

これに対しロシア軍の制服組のトップのゲラシモフ参謀総長は、「ロシアは北朝鮮の核・ミサイル計画にもちろん反対の立場だ」と応じました。

一方で、ゲラシモフ参謀総長は「北朝鮮問題は外交的な方法でのみ解決できると考えている。周辺地域での訓練は軍事的なヒステリーを高めるだけで、情勢の安定には役立たない」と述べ、周辺での軍事訓練に反対する考えを示しました。

また、小野寺大臣は新たに導入する新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について「純粋に防御的なシステムであり、ロシアを含めた周辺諸国に脅威を与えるものではない」と説明し、理解を求めました。

会談のあと小野寺大臣は記者団に対し、「イージス・アショアについては自衛隊が運用するわが国の防衛のためのものだと説明し、ロシア側から『日本の立場は理解する』という話があった」と述べました。

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