アメリカのトランプ大統領は、ニューヨークで起きた爆発事件を受けて声明を出し「ゆるい移民制度が多くの危険な人物の入国を許している」として、移民の制限を強化する考えを明らかにしました。

アメリカ・ニューヨークのマンハッタンで11日に起きた爆発事件では、手製の爆弾を爆発させた疑いでバングラデシュ出身の男が拘束されました。

事件を受けてトランプ大統領は声明を出し「大統領選挙に立候補して以降言い続けてきたことだが、アメリカはゆるい移民制度を見直さなければならない。その制度はあまりに多くの危険な人物を十分にチェックしないまま入国を許している」として、アメリカの移民制度に問題があると指摘しました。
そのうえで「われわれの国と国民を第一に考えるため移民制度の改善を決意した」として、移民の制限を強化する考えを明らかにしました。

さらにトランプ大統領は「テロに関わったとして有罪判決を受けた者は死刑も含めた法律で認められた最も重い刑罰で処分すべきだ」として厳しい処罰が必要だと強調しました。

ホワイトハウスのサンダース報道官も11日の記者会見で移民の制限の強化が必要だとの考えを示し、トランプ政権としては今回の事件をきっかけに、これまで主張してきた移民政策が正当だとアピールする狙いもあると見られます。

配信12月12日 11時33分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171212/k10011255531000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001