https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171213-00000027-asahi-soci

静岡県の県道で10月、軽乗用車で後ろのバイクの通行を妨げ、転倒させたとして男(53)が
自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)などの容疑で逮捕される事件があった。
県警は新たに、転倒したバイクの男(48)を近く道路交通法違反(安全運転義務違反)の疑いで
静岡地検富士支部に書類送検する方針を固めた。バイクのあおり運転も一因になったと判断。
危険な運転行為に対して事故の双方に刑事責任を求める方針だ。

捜査関係者によると、バイクに乗っていた会社員の男は10月27日午後3時10分ごろ、
同県富士市内で前を走っていた軽乗用車に接近し、約220メートルにわたってあおるなど
他人に危害を及ぼすような運転をした疑いがある。富士署は軽乗用車が2度急ブレーキを
かけたことでバイクが転倒したとし、軽乗用車の男を11月14日に逮捕。バイクの男は右足骨折の
重傷を負い、病院に入院していた。

県警はその後、事故の詳しい状況を捜査。軽乗用車の男が「後ろのバイクが接近して走ってきた」
と話したことや周囲の目撃証言などから、バイクの運転も一因と判断した。捜査関係者によると、
バイクの男は任意の調べに対し、「あおったつもりはないが、そう思われても仕方ない」と話しているという。

軽乗用車の男は現在、処分保留で釈放され、県警は在宅で捜査を続けている。

神奈川県大井町の東名高速で6月、静岡市の夫婦が死亡した事故では、危険運転致死傷罪などで
起訴された男が夫婦の車をあおっていたとされ、あおり運転への非難の声が高まった。
今回の書類送検について捜査関係者は「けんか両成敗ではないが、双方に責任があることを
はっきりさせるのは県警として当然のことだ」と話している。