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白雪姫の物語に「気持ち悪くないですか?」

 自らの持論に寄せられた否定的な意見に対し、牟田氏はツイッター上で細かく反論している。
まず翌12日昼の投稿では、おとぎ話の内容を問題視したことに「文化破壊だ」との指摘が出ていたとして、

  「文化や伝統には差別に根ざすものが多々あり、それは変えられていくべきでしょう」

と説明。その上で、元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(51)から
性的暴行を受けたと告発した伊藤詩織さんのケースを挙げ、

  「詩織さんの勇気ある告発で意識無い状態での性行為はレイプであるとの認識が広がった今、
おとぎ話ではロマンティックにさえ描かれてきたことに気付くのは意義あると思いませんか?」

とも続けた。そのほか、牟田氏が「白雪姫」などの規制を求めていると誤解したユーザーに対して、
「『おとぎ話を取り締まれ』なんて言ってませんよ。冷静にお願いします」と返信する一幕もあった。

 さらに牟田氏は、こうした作品を子供に読み聞かせることについても、

  「親御さんの本の選択はもちろんご自由ですが、王子というだけで突然女性にキスする、
なんて話、気持ち悪くないですか?男の子にそんなDV男に育ってほしくないし、
女の子にはそんな無力な被害者になってほしくないですよね?」

と否定的な見方を示していた。
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弁護士「強制わいせつ罪の成立の心配はない」

 また、物語では当事者の王女がキスを受け入れているのだから問題ないのではないか、
との指摘に対しては、

  「そのように『結果オーライ』を捏造してどれだけ性暴力が見過ごされてきたか考えてみてください。
レイプでも女性は結局は快感を得る、みたいな話と同じです」

と反論。この観点では、プレミア法律事務所(神奈川県横須賀市)の杉山程彦弁護士も、
「白雪姫は愛し合う者とのキスで目覚めたのだから、強制わいせつ罪の成立の心配はないと考える」とツイート。
しかし、これに牟田氏は、

  「このリプ、ホントに弁護士さんなんだったら心配になるレベル」

などと返答していた。


 
おしまい