http://www.sankei.com/smp/west/news/171214/wst1712140012-s1.html

 世界文化遺産の姫路城で先月10〜26日、発光ダイオード(LED)を使った城内のライトアップやアート作品の展示を行った夜間公開イベントの入場者数が、目標の2万5500人を大幅に上回る8万9568人だったことが、姫路市のまとめで分かった。市観光振興課は「予想以上の数で手応えを感じている。来年以降も夜間イベントを継続したい」としている。

市は冬場に減少する観光客を呼び込もうと昨年12月、姫路城の有料ゾーンを舞台に初の夜間イベントを開催。しかし、雨や寒さで集客は伸び悩み、当初想定の2万人を割り込む1万5千人台にとどまった。

 そこで今年は開催時期を約1カ月前倒しし、有料ゾーンを西の丸百間廊下に限定。また、西の丸庭園と三の丸広場でイルミネーションやアート作品の展示を行った。こうした対応が奏功し、城内3会場の来場者は、三の丸広場8万9568人、西の丸庭園4万803人、西の丸百間廊下2万448人と大幅に増えた。

 また、旅行会社のツアーに夜間イベントを組み込むよう働きかけるなど、事前のPR活動も効果があったという。担当者は「入場者の誘導方法などの課題を今後は改善し、市民や観光客から愛されるイベントに育てたい」としている。