https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171215/k10011260381000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_018

12月15日 20時25分
日本を訪れているミャンマーのティン・チョー大統領が15日、NHKの単独インタビューに応じ、隣国への避難を余儀なくされている少数派ロヒンギャの人たちが来年2月からミャンマーに戻れるよう、すでに住宅の整備など準備を進めていることを明らかにしました。

ミャンマーのティン・チョー大統領は、アウン・サン・スー・チー国家顧問が厚い信頼を寄せてきた側近で、去年3月に大統領に就任して以来、初めて、日本を訪問しています。

これまで外国メディアからの直接の取材を受けてきませんでしたが、15日に初めてNHKの単独インタビューに応じました。

この中で、ティン・チョー大統領は、ロヒンギャの武装勢力と政府の治安部隊の戦闘の影響で隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされているロヒンギャの人たちの帰還について、「焼き払われた村で住宅の再建をすでに進めている。一時的に入居できる場所も設けている」と述べ、来年2月から受け入れられるよう、すでに準備を進めていることを明らかにしました。

ただ、国民と認めてこなかったロヒンギャの人たちにミャンマー国籍を認めるかどうかについては、「法律に基づいて一定の条件を満たせば国民になることができる」とこれまでの見解を述べるにとどまりました。

そして、日本政府が、ロヒンギャの人たちが住むラカイン州の道路や送電線などのインフラ整備を支援すると表明したことについては、「日本の支援は重要で大変感謝している」と述べるとともに、日本企業によるさらなる投資の拡大にも期待を示しました。

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