古式捕鯨での子持ち鯨の捕獲についての概念ですが、寛政4年(1792年)に太地より幕府直轄地
の神津島役所に提出した文書によりますと、「(口語訳)いかなる鯨でも子持ち(子連れ)鯨を見つ
けたら、鯨船が寄り集まり、先ず子鯨に銛を突いて、知らせ綱を付けて船を引かせる。そうすると
母鯨は子鯨をいたわり、介抱するようにする。そこで船の銛を段々突き鯨を弱らせ、子鯨の頭に
「鼻銛」という銛を突く。陸地の方へ来ると母鯨はいつまでも慕って来るので、銛を突いたり鯨網
でも掛けて捕る。これは座頭鯨、脊美鯨、児鯨も同様である。」と記しています。
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