相模鉄道(横浜市西区)は18日までに、2019年度下期に開業予定のJR線との直通線向けに新型車両「12000系(仮称)」を導入することを決めた。創立100周年を迎えた相鉄グループは、都心への乗り入れを見据え、車両をはじめとした新たなブランドイメージの構築に取り組んでおり、新型車両の投入によって首都圏全体での認知度アップにつなげたい考えだ。神奈川新聞社のインタビューに相鉄ホールディングス(同区)の林英一社長が明らかにした。

 同社は22年度下期に相互直通運転を始める計画の相鉄・東急直通線向けの新型車両「20000系」の導入を6月に発表している。さらに、JR線との直通線に新型車両を導入することで、広域的な路線展開、都心へのアクセス向上を広くアピールする。林社長は「(20000系と比べて)12000系は少しデザインを変えたいと考えている」と話した。

 相鉄グループは近年、車両などを刷新する「デザインブランドアッププロジェクト」に取り組んでおり、車両の外観は横浜をイメージした濃紺の「ヨコハマネイビーブルー」に順次改装する。

 JR、東急との相互直通運転開始は相鉄グループにとって、沿線開発も含め大きな商機でもある。今後、新型車両の投入でイメージアップ、認知度向上を図り、沿線人口、輸送人員の増加につなげたい方針だ。

配信12/19(火) 8:02
カナロコ by 神奈川新聞
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