http://yomiuri.co.jp/national/20171221-OYT1T50003.html

日本海沿岸で北朝鮮籍とみられる木造船の漂着や漂流が相次いでいるため、新潟県警は21日から、離島の粟島浦村に警察官2人を臨時派遣する。

 人口約370人、面積約10平方キロ・メートルの村には警察官が常駐しておらず、乗組員の不法上陸などへ警備態勢を強化する。

 県警は、観光客が増える毎年夏の約40日間、村内に臨時交番を開設している。だが、北海道松前町沖の無人島・松前小島の物置から発電機を盗んだ疑いで、北朝鮮の木造船の船長ら3人が逮捕される事件もあり、県警地域課は「同様の事案が起きることも懸念されている。危機感を持って対応したい」としている。

 村上署員と県警機動隊員が1人ずつ派遣され、ミニパトカーも配備。不審船などの情報提供を受け付けるほか、村内を巡回して警戒にあたる。派遣期間は、今後の木造船の漂着、漂流状況も踏まえて判断する。

 同村の脇川善行総務課長は「住民から不安の声が上がっていた。警察官が駐在してくれることで、安心できる」と話している