https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171222-00050006-yom-soci

 台風などの大雨の際に東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋の地下に流れ込む水の半分は、建屋の屋根の損傷部や未舗装の地面から入る雨水とみられることが、東電の分析でわかった。

 雨水も地下水と同様に、建屋の地下にたまっている高濃度汚染水と混ざり、汚染水の量を増やす原因となる。東電は地下水流入対策として、建屋周囲の土壌を凍らせて凍土壁を建設したが、雨水流入対策は不十分だった。

 事故から6年9か月が経過したが、建屋地下への雨水の影響が判明したのは今回が初めて。東電は今後、屋根の修理や地面の舗装などの対策を強化する。

 同原発では、地下水が西の山側から建屋の地下を通り、東の海側に流れている。建屋への地下水流入を防ぐため、東電は凍土壁を建設してきた。現在は、地表付近など一部を除いて、地中の温度が零度を下回っており、凍土壁はほぼ完成した。

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