https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171222/k10011268391000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_013

12月22日 17時06分
廃棄処分されるはずだったカレーチェーン店の冷凍カツが横流しされた事件をめぐり、チェーン店を展開する会社がイメージを損なわれたなどとして処理業者に賠償を求めていた裁判で、名古屋地方裁判所は2000万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。

愛知県稲沢市の廃棄物処理業者「ダイコー」は、おととし、カレーチェーン店の「CoCo壱番屋」を展開する「壱番屋」から冷凍カツの廃棄処分を委託されたにもかかわらず、処分せずに不正に横流ししたなどとして、当時の会長が詐欺などの罪で有罪判決を受けました。

この事件をめぐり、「壱番屋」は会社の食の安全へのイメージが損なわれたなどとして、「ダイコー」と元会長に2000万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。

22日の判決に「ダイコー」の関係者は出席せず、名古屋地方裁判所の唐木浩之裁判官は「被告は出廷はおろか準備書面も出していない」などとして、「ダイコー」側に対し、請求額の全額にあたる2000万円余りを支払うよう命じました。

「壱番屋」の担当者は「満足できる判決で、これでひとつ区切りがつき、安心しています」と話しています。