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12月24日 17時59分
武力衝突が繰り返されているアフリカの南スーダンで24日、政府と反政府勢力の間で停戦合意が発効しました。しかし、これまでも停戦合意が破られてきた経緯があり、和平が実現できるのか不透明な情勢です。

南スーダンでは、政府軍と反政府勢力の間で武力衝突が繰り返され、ことし5月に、国連のPKO=平和維持活動に参加してきた日本の陸上自衛隊の施設部隊が、現地から撤収したあとも各地で衝突が続いていました。

こうした中、21日、エチオピアで和平に向けた会合が開かれ、政府と反政府勢力は停戦に合意し、AP通信によりますと、24日午前零時を過ぎて停戦合意が発効しました。

長年の内戦の末、世界で最も新しい国家として6年前独立した南スーダンですが、わずか2年後に国内で激しい武力衝突が勃発し、多くの住民が飢えや命の危険にさらされ続けています。

停戦合意は国民が待ち望んでいたもので、合意では、国際機関などによる南スーダンへの人道支援を政府軍と反政府勢力の双方が妨げないことも確認されています。

仲介に当たったエチオピア政府は「南スーダンの人たちにとって、最高のクリスマス・プレゼントとなった」と述べ、歓迎していました。ただ、政府と反政府勢力は、おととし8月にも和平協定に署名し、停戦に合意しましたが、去年7月には、首都ジュバで戦闘が再燃した経緯があり、国民が願う和平が実現できるのか不透明な情勢です。

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