<河野外相>中東重視は父譲り 就任後、訪問は3回
12/26(火) 19:02配信 毎日新聞

 【エリコ(ヨルダン川西岸パレスチナ自治区)加藤明子】河野太郎外相(54)は今回のイスラエルとパレスチナ自治区訪問を自ら強く希望した。中東重視の姿勢は父、河野洋平元外相(80)から受け継いだものだった。

 河野外相は1996年、衆院議員に初当選した際、洋平氏から助言された。「お前も中東をしっかりやれ。電話一本で話せる相手を作れ」

 洋平氏は副総理兼外相だった95年、米ワシントンのホワイトハウスで、パレスチナの自治をヨルダン川西岸全域に拡大する協定の調印式に立ち会った。これをきっかけに、日本政府は中東支援を強化していく。

 河野氏は洋平氏の言葉通り、新人のころから中東とのパイプ作りに励んだ。毎年のように中東を訪問し、特にパレスチナ問題に注力。

パレスチナ難民キャンプで、パレスチナ国家を日本が承認する必要性を訴えたこともある。2010年にはパレスチナ自治区でアッバス議長と会談した。

 今年8月、外相就任後の記者会見では「日本は宗教的にも中立の立場だ。もっと中東問題にコミット(関与)しなければならない」と表明。

河野氏に最初に電話で祝意を伝えてきたのは、旧知のサウジアラビアのムハンマド皇太子だった。外相就任後、中東訪問は早くも3回を数える。

 河野氏は外務省の新旧大臣交代式で「洋平と太郎は人間性も考え方もまったく違う。太郎とお付き合いいただきたい」と職員に訓示した。

父は父、自分は自分という河野氏だが、こと中東外交に関しては、父の教えが確実に河野氏を後押ししているようだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171226-00000090-mai-pol


>父は父、自分は自分という河野氏だが、こと中東外交に関しては、父の教えが確実に河野氏を後押ししているようだ。