イスラエル・パレスチナ・日米東京で4者会談構想 河野外相が提案
2017年12月27日 12:03

【アンマン=飛田雅則】中東訪問中の河野太郎外相がイスラエル、パレスチナ自治政府と米国の首脳の東京での会談を提案したことがわかった。

イスラエル首相府幹部が日本経済新聞の取材に明らかにした。

12月にトランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことでさらに高まる米国、イスラエルとパレスチナの緊張緩和をめざす狙いとみられる。

複数のイスラエルメディアによると、河野氏は25日にイスラエルのネタニヤフ首相、パレスチナのアッバス議長とそれぞれ会談した際、東京での4者による会談構想を伝えた。
ネタニヤフ氏は「(米大統領上級顧問の)クシュナー氏がそこにいれば、私もそこにいる」と述べた。パレスチナが4者会談に参加するかは微妙だ。

現地メディアは、この構想について安倍晋三首相が9月にネタニヤフ氏に打診し、ネタニヤフ氏は構想の実現は米国の協力が前提だと答えたと報じた。

トランプ氏がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことで、パレスチナ側は「米国は公平な仲介者ではなくなった」と批判。トランプ政権のイスラエル寄りの政策は中東全体を不安定にしている。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO25131660X21C17A2MM0000