福岡県警小倉北署は27日、北九州市小倉北区の無職女性(86)が今年5〜10月にかけ、JR職員を装う男ら6人に計7400万円をだまし取られたと発表した。同署は詐欺グループが関与したとみて捜査を進める。

 署によると、5月6日ごろ、JR職員を名乗る男から女性に「豪華列車の旅を予約されていますよね」と電話があった。記憶がないと伝えると、後日「鉄道警察隊」という別の男から「旅行の件で被害届が出ている」、弁護士を名乗る男らから「罪に問われる」などと連絡があり、女性は「仮保釈金」名目で現金を数回に分けて東京都内に宅配便で送った。

 さらに女性は「財産を預けた方がいい」などと言われ、数回にわたり自宅近くで現金を手渡したという。女性は一人暮らしで、別の場所に住む息子に相談して発覚した。

配信2017/12/27 19:01
日本経済新聞
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