北海道松前町沖の無人島で発電機のエンジンを盗んだとして北朝鮮の木造船の船長ら3人が逮捕された事件で、警察は、その後の調べで3人以外の乗組員もほぼ全員が盗みに関わっていたとして、27日窃盗の疑いで書類送検しました。

先月、北海道松前町沖の無人島、「松前小島」に停泊しているのが見つかった木造船をめぐっては、10人の乗組員のうち、船長のカン・ミョンハク容疑者ら(45)合わせて3人が島の小屋から発電機のエンジンを盗んだとして今月9日に逮捕されています。

警察によりますとこれまでの捜索で木造船からはエンジンのほか、炊飯器や小型の発電機なども見つかり、警察は島から持ち出したとみて入国管理局に身柄を引き渡したほかの乗組員からも事情を聴くなどして捜査を進めてきました。

その結果、6人の乗組員がすでに逮捕されている船長ら3人とともに冷蔵庫やテレビなど41点、金額にしておよそ77万円分を島にある物置などから盗んだ疑いが、また、5人の乗組員が船長ら3人とともに海上保安部が管理する太陽電池パネル4組など合わせて500万円分を盗んだ疑いが強まったということです。

警察は、すでに逮捕している船長ら3人を含めあわせて9人についてこれらの盗みの疑いで27日、書類送検し、漂着した木造船の乗組員のほぼ全員が盗みに関わったとみています。

12月27日 22時23分
NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171227/k10011273681000.html

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