モスクワ国立大学の生物学者とスウェーデンの生物学者たちが、がん細胞を絶えず飢餓状態におき、その自滅を妨げるたんぱく質を生成させないようにして、がん細胞の増殖を抑制することに成功した。
雑誌BBA General subjectsに掲載された記事の中で述べられている。

がん細胞の特徴は、非常に多量の栄養分と酸素を吸収することで勝手に成長、増殖することにある。
栄養分のアクセスを制限するがん細胞内でたんぱく質が活性化すると、細胞内でオートファジー(自食作用)のプロセスが始まる。
細胞内で「自食」を司るたんぱく質は、その働きをブロックする同様の化合物によって「バランスが取れている」という。

一方、がん細胞ではこのバランスががんの「自食」を妨げる細胞に移るため、腫瘍細胞がこれほどしぶとくなる。
学者たちは、「自食」を妨げる細胞の活動を抑制する薬剤をつくった。
学者らは、さまざまなタイプの化学療法及び免疫療法で薬剤のテストをする予定。

https://jp.sputniknews.com/science/201712274427670/