中村被告は2015年5月、運転開始4時間前までに睡眠導入剤「ゾルピデム」を服用。
正常な運転に支障が生じる恐れがあると知りながら車を運転し、時速40〜50キロで
仮睡状態となり小学生の列に突っ込んだとして起訴された。

大阪地裁(田村政喜裁判長)であった。薬物の影響だったとして同罪で起訴されていたが、
判決は「正常な運転に支障が出る恐れがあったとは認められない」として無罪(求刑懲役4年6カ月)を
言い渡した。

大阪高裁(増田耕児裁判長)は、薬の影響は立証されていないと否定。
事故直前までの運転は正常で「前方注視ができないほどの強い眠気を催していたとは
認定できない」と述べた。

なお、被告の中村恵美さんは、自分の母親に対する傷害罪で起訴されていて、
こちらは一審では罰金30万円の有罪となっている。