つばくろ石の上に建立した観音像への入魂式
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 福島市松川町の有志でつくる「つばくろ会」(熊坂勇代表)は30日までに、同市松川町沼袋字浜子にある巨石「つばくろ石」に観音像を建立し、現地で入魂式を行った。

 式には同会関係者ら約15人が参加。蓮泉寺の宮田至賢(しけん)住職が観音像を前に経を読み上げた。

 同会によると、つばくろ石は、全国行脚修業中だった可順坊という僧が1739(元文4)年、この石の傍らで修行中に亡くなったとされる。石の近くには可順坊の碑が残っている。

 地元の黒沼神社の創立800年の節目に合わせて地域の歴史を掘り起こそうと、同会の有志が観音像建立を呼び掛けた。

 高さ約50センチの観音像を約7メートルのつばくろ石の頂上に建立。僧の命日に当たる6月11日には供養祭を行う予定だという。

 発起人の一人、吉田与さん(81)は「これを機に多くの人に地域の歴史を知ってもらいたい。観音様が地域住民の安全や健康を見守ってくれると期待している」と話した。

配信2017年12月31日 10時49分
福島民友
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