富士山色、石垣いちご色に続くカラーが明らかに 静岡鉄道のレインボートレインズ
産經新聞:2018.1.2 06:00
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平成28年3月に運行を開始した富士山をモチーフにした第1号車「クリアブルー」(静岡鉄道提供)


 静岡市葵区の新静岡駅と同市清水区の新清水駅を結ぶ2両編成の列車を運行している静岡鉄道は、同社創立100周年となる平成31年度までに静岡の“1番”にちなんだ7色の列車を投入する。
既に富士山をイメージした「クリアブルー」と同市特産の石垣イチゴをモチーフにした「パッションレッド」の2編成(2両1編成)が運行を始めており、29年12月23日には30年3月から運行を開始する第3号と第4号の車両の色と写真を発表。
同社が「静岡レインボートレインズ」と名付けた虹色トレインズの全貌が明らかになってきた。

 創立100年盛り上げ

 静岡鉄道は新静岡−新清水駅間の11キロの複線。静岡市内の主要部に15の駅を持ち、年間約1千万人を輸送する。

 レインボートレインズの導入は25年に、老朽化した現車両の新型車両への切り替えが決まったことがきっかけ。
切り替え時期が31年の創立100周年とかぶることから、何かこれを盛り上げる取り組みができないかと考えている中で、7色の車両を導入する案が浮上した。

 静岡鉄道では保有している全12編成を8年かけて新型車両に切り替える計画。
この計画に沿うと100周年までに導入できる車両は8編成で、この中でできる企画として「7色である虹色で車両を彩る案が浮上した」(同社鉄道部の中村真也副部長)という。

 静岡の“1番”の7色

 肝は7色全てを静岡の“1番”でそろえたこと。例えば「プリティピンク」は静岡県で唯一水揚げされているサクラエビ、「パッションレッド」は日本で一番最初に観光イチゴ狩りを始めた久能山(同市)の石垣イチゴといった具合だ。

 既に28年3月に「クリアブルー」、29年3月に「パッションレッド」が導入されており、12月23日には30年3月にお茶をモチーフにした「ナチュラルグリーン」と温州みかんをイメージした「ブリリアントオレンジイエロー」の2色を投入する計画が発表された。
いずれも静岡県が収穫量日本一を誇る、静岡の“1番”だ。

 静岡鉄道は32年3月までに残りの3色を導入する予定で、第5〜7号は、サクラエビの「プリティピンク」、日本一深い湾である駿河湾をイメージした濃い青の「エレガントブルー」、栽培面積と産出額が全国1位の静岡ワサビの「フレッシュグリーン」のいずれかとなることがこれで確定した。

 7色のベースとなる新型車両「A3000形」は、鉄道愛好家でつくる「鉄道友の会」が優秀車両に贈る「ローレル賞」も29年、受賞。
車両の形式名のAには「Activate(活性化)」「Amuse(楽しませる)」「Axis(軸)」の3つの意味が込められているといい、中村さんは
「静鉄の7色の列車を見て静岡の特産品を思い出してもらえるようになればうれしい。電車をより身近に感じてもらえれば」と話している。

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