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1月2日 16時48分
「津軽こけし」の産地として知られる青森県黒石市で、職人がことし初めて木にのみを入れる「初びき」が行われました。
黒石市の「津軽こけし館」では、1年の作業の安全と繁栄を願って毎年1月2日に「初びき」を行っていて、ことしも、白装束姿の職人がこけしの原木に最初の、のみを入れました。

津軽こけしは、およそ100年前、今の黒石市でしゃもじなどの生活用品を作っていた職人が温泉の湯治客の土産品として作ったのが始まりとされています。頭と胴を1本の木からつくる「作りつけ式」と呼ばれる技法が特徴で、八角柱の原木を削ってこけしの形に整えます。形が整うと、職人がろくろと筆を使ってこけしの胴体の部分にもようをつけていきました。

初びきを見ていた親の実家に帰省中の東京の6歳の女の子は「職人さんはとてもかっこよかったです。私も作ってみたいと思いました」と話していました。初びきを行ったこけし職人の阿保六知秀さんは「ことし初めてのこけしなので、心をこめて作りました。ことしは、去年よりもいいものを作って、より多くの人にこけしが愛されるようにしたい」と話していました。

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