「桃太郎」を名乗る人物から届いたプレゼント=南野育成園
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岡山県内全12カ所の児童養護施設に「桃太郎」を名乗る人物から正月の贈り物が届いた。品物は共通で、昨年ブレークした岡山出身のお笑い芸人ブルゾンちえみさんのイラストが描かれた色紙や菓子の詰め合わせなど。“お年玉”は2011年から続いており、施設の職員は「子どもたちの毎年の楽しみ」と感謝している。

 各施設によると、贈り物は31日深夜から1日早朝に運ばれたとみられ、他に、きび団子と小型無人機・ドローンがあった。色紙はブルゾンさんのネタにちなみ「桃太郎さんが配ったきび団子の数知ってる? 35億」とユーモアたっぷり。添えられた手紙は「桃太郎も頑張るので皆さんも勉強にスポーツに頑張って」とエールを送っている。「昨年流行したドローンを用意した」との記述もあった。

 南野育成園(岡山市北区)では1日午前0時半ごろ、近くに初詣に出掛けようとした職員らが玄関前で発見。女性保育士(29)は「子どもたちは『今年も来てくれた』とうれしさでいっぱい」と話した。津山、笠岡市などの施設では色紙をみんなで見たり、菓子を早速食べたりして喜んだという。

 子どもたちが毎年感謝の言葉をつづり、敷地内の掲示板に張っている岡山聖園子供の家(岡山市北区)への色紙には「お手紙書いてくれてありがとー!!」とも記されていた。子どもたちは今年もお礼を書いて掲示する。

(2018年01月02日 21時47分 更新)
山陽新聞デジタル
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