0001復讐の鬼 ★
2018/01/04(木) 13:39:54.51ID:CAP_USER9まるで姉妹のように仲の良い親子。体は男性なのに心は女性。息子は性同一性障害を抱えています。性別を変えるため、決意した手術。一方、揺れ続ける母の思い。障害と向き合い、絆を深めた親子を追いました。
去年10月、タイへ旅立つ2人の姿がありました。母親の美加さん(45)と一人息子の輝空さん(25)です。
性同一性障害を持つ輝空さん:「心境は、すごい緊張してます」
体と心の性別が一致しない性同一性障害の輝空さん。男性器を切除して女性器を新たに作る、性適合手術を受けるためにバンコクへと向かいます。
母親・美加さん:「やっと(息子が)なりたい自分になれるのかなぁと。そのためにも、手助けしてきます」
2003年に特例法が成立。手術を受けることで、戸籍の性別を変えられるようになりました。輝空さんと同じ障害を抱える人は全国で4万6000人とも言われています。
性同一性障害を持つ輝空さん:「自分のことを女だと思ってたから、やっぱり何かのキッカケでそれ(障害)を知った時はすごいショックでしたね…」
幼稚園のころから一緒に遊ぶのはいつも女の子。すでに、男性の体に違和感を覚えていました。中学生になって化粧を始めると壮絶ないじめの対象に。現在、飲食店で働く輝空さん。200万円ほどの手術費用はすべて自己負担です。一方、仕事を辞めて手術に付き添う美加さん。息子に対し、負い目がありました。いじめがあったころ、離婚や転勤で息子を祖父母に預けて月に数回しか会うことができませんでした。
母親・美加さん:「もうちょっと早く(障害に)気付いてあげられたら良かったって思ったのと、まともな体に産んであげられなかったっていう点では、ちょっと自分を責めたりもしましたね…」
手術をすれば、障害を隠して生きる選択はできません。母は息子に思い切って尋ねました。
母親・美加さん:「どうしても、手術は必要なの?」
後戻りのできない手術に美加さんの心は揺れていました。手術は3時間半で無事に終了。2日後には歩く練習も始めました。
性同一性障害を持つ輝空さん:「(手術受けて)複雑かな。親としてはどうなんですかね。『健康な体に産んであげられなかった』って言うけど、健康な体に産んでくれてるから、やっぱりすごいありがたいと思う」「(Q.お母さんを恨んだことはあったの?)私の場合は、あんまりなかったですかね」
母親・美加さん:「…本当に?」
性同一性障害を持つ輝空さん:「本当になかった。あんまり」
障害を抱えさせて産んでしまった。母はまだ、苦しんでいました。
あれから1カ月。美加さん、45回目の誕生日。輝空さんは初めて母に手紙を書きました。「お母さんを恨んだりしたことは一度だってないよ」。障害に苦しんだ娘と自分に苦しんだ母。
母親・美加さん:「親としてのプライドとか、『これは子どもに言ってはいけない』とか。そういう縛りがなくなった。色々、言わなくても(親子で)通じてるんだなぁと思って」
http://news.livedoor.com/article/detail/14111662/