>152 >>158 の見解が正しい.以下に解説します.

物理入試問題の図3のように,右方向(y方向)を正方向とする.
1)空気の変位で考える
音叉から見て正方向に伝わる波に対し,負方向に伝わる波は逆相で発生して伝わり,
(正方向に伝わる波の変位が正なら,負方向に伝わる波の変位は負)
固定端反射で逆相となるので,結局,行路差は 2d である.
2)空気の圧力で考える
音叉から見て正方向に伝わる波に対し,負方向に伝わる波は同相で発生
(正方向に伝わる波が密なら,負方向に伝わる波も密)して伝わり,
固定端では同相で反射(密の固定端反射は密,疎の固定端反射は疎)するので,
やはり行路差は 2d である.

したがって,波の強め合う条件は,2d=nλ(n=1,2,3,…)
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以下に阪大が公表した文書
「平成 29 年度大阪大学一般入試(前期日程)等の理科(物理)
における出題及び採点の誤りについて」

p.2から抜粋
問 4:当初の正答 2d=(n-1/2)λ → 検討後の正答 2d=nλ ,2d=(n-1)λ ,2d=(n-1/2)λ
のうちのいずれか一つ

p.4から抜粋
V 誤りが起こった原因
1. 採点・出題の誤り
問題作成の際、問 4 については解答を限定するための条件設定を行わなかったため、複
数の解答が可能であったが、他の解答を見落とし、特定の解答のみを正答として採点を行っ
てしまったこと。また、問 5 については、問 4 における複数の解答の可能性を考慮せずに問
題作成したこと。
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p.2の問4正答の変更について
@2d=nλ:(2d=λ,2λ,3λ,4λ,…)これが本来の正解
A2d=(n-1)λ:(2d=0,λ,2λ,3λ,4λ,…)
       音叉が固定壁の位置にある場合を含むかどうかの違い       
B2d=(n-1/2)λ:当初正解としたもの間違いであった.

p.4の「1. 採点・出題の誤り」について
Bを無理やり正解の一つにするための言い訳であり,見苦しい.
Aのように音叉が固定壁の位置にある場合など普通は考えない.
無理やり感を薄めるための”猫だまし”のつもりなのか.見苦しい.