0001孤高の旅人 ★
2018/01/07(日) 02:40:24.62ID:CAP_USER91月6日 18時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180106/k10011280821000.html
大豆を原料にしながらも肉のような味や食感を出した、いわゆる大豆ミートの需要が伸びています。健康志向が強まる中、高タンパク・低カロリーなことが人気の理由で、食品メーカーでは開発や販売を強化する動きが相次いでいます。
大豆ミートは、絞って油を抜いた大豆に熱や圧力を加えるなどして作られるもので、タンパク質が豊富な一方で牛や豚などの肉と比べてカロリーが低いのが特徴です。
カップめんの具材などとして使われてきましたが、最近では技術開発が進み味や食感が肉により近づいたこともあって人気が高まり、今後、世界的に需要が伸びると見られています。
日本の食品メーカーも開発や販売に力を入れていて、このうち、みそメーカーのマルコメは、ひき肉のような大豆ミートを開発し、東京・新宿区の飲食店でギョーザの具材に使われています。
もともとは肉を食べないベジタリアン向けのメニューでしたが、カロリー摂取を控えたい一般に人たちからも注文が増えているということです。
マルコメの担当者は「最近は健康やカロリーを気にする人が増えているので、大豆ミートの伸びしろはもっとあると思う」として、今後、取り扱う飲食店を増やしていきたいとしています。
また、食品メーカーの不二製油は、さらなる需要の拡大に向けて、大豆ミートのハンバーグの開発を進めています。
大豆ミートは大きくなるほど肉に近い食感を出すのが難しくなるということで、いくつかの種類の大豆ミートを混ぜ合わせるなどして、大きくてもハンバーグのような食感を再現する試験を重ねていて、ことし中の商品化を目指しています。
不二製油グループ本社の前田裕一最高技術責任者は「ステーキのような大豆ミートの開発も実現したい。市場はまだまだ広がっていくと思う」と話していました。
広がる大豆ミート市場
今後、大豆ミートの需要が世界的に伸びると見込まれる背景には、高タンパク・低カロリーというヘルシーさに加えて、味や食感を肉により近づける技術開発が急速に進んでいることがあります。
世界での市場規模は、2022年までに60億ドル近く(日本円で6500億円)を超える規模になると試算されています。
欧米では、家畜に飼料を与えて肉として食べるより、栽培した大豆を直接食べるほうが二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が少なく、環境に優しい食べ物としても位置づけられ、特にアメリカではシリコンバレーを中心に、大豆ミートなど植物を原料とした代替肉を開発・生産するベンチャー企業が相次いで生まれています。
日本国内でも、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ベジタリアンや宗教上の理由で食べられない肉がある外国人旅行者も増え、さらに需要が拡大すると見込まれています。
こうしたことから、大手商社「三井物産」が代替肉を開発するアメリカの企業に出資しこの分野に参入するなど、大豆ミートの開発・販売を強化する動きが今後さらに広がりそうです。