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1月7日 4時28分
去年、移住先を探す旅の途中で命を落とした世界の難民や移民の数は規制の強化の影響で前の年より減少したものの、5300人余りに上りました。

これはIOM=国際移住機関が5日、発表したものです。
それによりますと、去年、移住先を探して旅をしているさなかに死亡した難民や移民の数は世界で5376人でした。
これは、8000人近くの死者が出た前の年から3割以上減少してこの3年間で最も少なく、IOMは各国政府による規制の強化が影響したと見ています。

地域別では北アフリカや中東からヨーロッパを目指す人たちのルートとなっている地中海が3116人と最も多く、次いでアフリカで1024人、アメリカとメキシコの国境で369人などとなっています。

ヨーロッパでは、難民や移民たちが移住を希望する国にたどりついたとしても受け入れの分担をめぐって各国の足並みがそろっておらず、アメリカでもトランプ政権が受け入れに厳しい政策を取っています。

年が明けて早くも3日にはメキシコから川を泳いでアメリカに入国しようとした男性が溺れて死亡し、命を落とす難民や移民があとを絶たない中、国際社会の対応が問われています。