>>895

たしかに公式には100年続いただけだ。
ところが、選択的夫婦別氏推進論者にそう思い込まされてるだけなんだよな。

江戸時代は武士とかが氏や姓をつかっていて、庶民は「公式な名字」を持つことができなかった。
しかし、庶民は私的に苗字や屋号といった類の家ごとの呼び名を使っていた。
そりゃそうだ、だれべえ、っていう名前だけでは区別がつかないからな。
で、嫁や養子に行ったらその家の屋号や苗字を名乗るわけ。

さて、明治になって平民にも氏が認められるようになるんだが、そのとき最初に導入されたのが
武士とかが使っていた氏。当然夫婦別氏になるわけよ。
しかし、平民たちは従来から家ごとに共通の屋号とか苗字を使っていたわけだから
そのやり方と合致しないっていうんで大反対が巻き起こる。
で、中央政府が折れることになり、旧支配者階級の氏制度をやめ、庶民が使っている苗字や屋号
のやりかたで氏を名乗る、つまり夫婦同氏制度に改められたわけね。

そうやって始まったのが今の夫婦同氏。確かに制度としては明治中期からだから
100年ちょっとくらいかもしれない。でも、実際には少なくとも江戸時代からの庶民の実態を反映した制度。