https://www.asahi.com/articles/ASL185DRDL18PTIL00C.html

阪大の入試ミスで追加合格となった男性(20)が8日、朝日新聞の取材にメールで応じた。1年間の浪人をへて昨年、阪大を第1志望として受験。
不合格となり、現在は別の大学に通う。戸惑いや怒りとともに、追加合格を複雑な心境で受け止めた。

男性は6日、阪大から電話で追加合格と謝罪の連絡を受けた。対応の遅さに怒りも感じたが、「うれしい気持ちが一番強かった」と振り返る。
]苦しかった浪人生活の努力が第1志望合格という目標達成に結びつき、「望んだ形ではなかったが、努力の成果を確認できたから」だという。

 翌7日、合格通知書と、「この約10か月という時間を取り戻してさし上げることは叶(かな)いません」などと書かれた西尾章治郎総長名の謝罪文が郵便で届いた。


 男性は現時点では、阪大への転入学は考えていないという。

いま、学びたいことが学べる環境にあるといい、「置かれた環境で精いっぱい頑張り、後に『やっぱりここで良かった』と感謝できるような大学生活を送ることを心掛けることが大切なのではないかというのが私の考え」と記した。