去年、石川県で開かれたカヌー・スプリントの日本選手権で、2年後の東京オリンピックの代表入りを目指す男子選手が、ライバルとされる別の男子選手の飲み物に禁止されている薬物を入れ、ドーピング違反をさせようとしていたことが関係者への取材でわかりました。

関係者によりますと、去年9月、石川県小松市で行われたカヌー・スプリントの日本選手権で、カヤックシングルに出場した男子選手が別の選手の飲み物に禁止されている薬物を入れたということです。

薬物を入れられた選手は、この飲み物を飲んでしまい、レース後のドーピング検査で陽性反応を示しましたが、薬物の摂取を否定していました。

このため、日本カヌー連盟が調べたところ、男子選手は別の選手にドーピング違反をさせようと飲み物に薬物を入れたことを認めたということです。

WADA=世界アンチドーピング機構の規定には、過誤や過失などがない場合、資格停止が取り消され、選手が救済される規定があります。

1月9日 8時04分
NHK NEWS WEB
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