>>977つづき
姓と、家族の一体感とをあまりにも強く関係づけて考えすぎると、
今の同姓制度において、「母または父は、生家の姓を離れて改姓して今の姓になった」、
つまりもとは「よそ者」という意識が醸成されるので、家族の一体感という点に関しては、
まずい側面があるのではないか
実際、旧民法下、妻の権利が非常に制限されていた時代には、
「妻は、今は同姓になっているけど、もとは他家から来たよそ者で部外者」という意識が強かったことが文献などでわかるし
それに類した話は、平成になって久しい今でもなお、因習の強い田舎などでしばしば耳にする
姓と家族の一体感とは、一応きりはなして考えるほうがよいのではないか