ゼロ戦に集まった来館者。暫定公開ながら人気展示となっている=愛知県豊山町のあいち航空ミュージアム
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間近に見ることができるゼロ戦。当時最高の技術水準がわかるが、展示にあたっては「戦争美化につながる」と反対の声もあった=愛知県豊山町のあいち航空ミュージアム
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展示の目玉となっている戦後国産初の旅客機「YS−11」の実機=愛知県豊山町のあいち航空ミュージアム
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古今東西の名機の模型が並ぶ「名機100選」のコーナー=愛知県豊山町のあいち航空ミュージアム
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あいち航空ミュージアムの前に駐機したMRJ。来館者が盛んにシャッターを切っていた=愛知県豊山町
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航空宇宙産業の歴史を振り返ることができる「あいち航空ミュージアム」。ゼロ戦展示をめぐり議論があった=愛知県豊山町
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「史実を隠すな」 広い世代が関心

 ミュージアムに隣接する県営名古屋空港(同町)は昭和19年2月に開設した小牧陸軍飛行場が源流。大戦中は航空隊基地として使用され、空襲も集中した。戦後は一時期、町境にある小牧、春日井、名古屋3市にも敷地を拡大した。

 陸軍飛行場の建設のため石拾いをした地元の柴田満枝さん(84)はゼロ戦を前に「空襲で逃げ惑い、常に死を覚悟していたことや、特攻で亡くなったいとこにおばがおはぎを持っていったら、すでに出撃後だったという話を思い出した」と振り返った。さらに、「ゼロ戦は戦争体験者に苦しく悲しい記憶を思い起こさせるが、公開で何があったのかをしっかりと伝え、戦争は絶対にあってはならないということを強く訴えてほしい」と話した。

 一方、戦闘機搭乗員を養成した海軍飛行予科練習生として終戦を迎えた岐阜県多治見市の鈴木道郎さん(87)は「ゼロ戦に乗るのが憧れだった。純粋に家族や友人、恋人らみんなの日本を守りたかった。戦況も差し迫ると、優秀な人ほど訓練もそこそこに出陣していった」といい、「戦争なんていいわけがない。史実を覆い隠すことは彼らまでも隠してしまう。そんなことはできない」と話した。

 展示に際し、大村秀章知事は「当時の日本の航空技術の高さを象徴すると同時に、愛知で生まれた機体であり、展示にふさわしい。改めて平和や戦争について考える機会にしてほしい」と述べている。

 人気を集めるゼロ戦だが、館内には、古今東西の名機の模型を並べた「名機100選」や飛行機作りの歴史が上映される3D大型シアター、飛行疑似体験ができるフライトシミュレーターなどもある。

 運が良ければMRJの試験機も見られる名古屋空港の滑走路も屋上展望デッキから見渡せ、航空機の起源から最新の航空機までの歴史をたどることができる。

 同ミュージアムは原則、火曜休館。入館料は大人1000円、大学・高校生800円、小中学生500円。学校利用の場合、小中学生とその引率者は300円。

 なお、ゼロ戦の借り受け先の史料室の改装終了時期は未定で、返却も含め展示のゼロ戦の今後は決まっていない。

★1が立った時間 2018/01/11(木) 01:59:52.73
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