滋賀県近江八幡市や堺市の民家に男性を監禁し、衰弱死させたとして男女5人が逮捕された事件で、滋賀県警捜査1課などは11日、別の男性も約1年4カ月にわたって監禁して衰弱させたとして、監禁致傷容疑で堺市の飲食店従業員、井坪政(しょう)(29)と同市の無職、宮崎佑佳(ゆか)(24)の両被告=監禁と殺人罪で起訴=を再逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。

■衰弱、自力歩行が困難に
滋賀監禁殺人の関係図
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2人の再逮捕容疑は、平成28年7月22日ごろから29年11月16日にかけ、堺市の無職、飯星飛香(あすか)被告(29)と共謀。飯星被告宅で同市の男性(38)を監禁し、約2カ月の廃用症候群にさせたとしている。

 同課によると、廃用症候群は長期間寝かされた状態に置かれた際などに起こる症状で、筋力低下などを引き起こすとされる。

 男性は裸で紙おむつを着用させられて2階寝室の押し入れに監禁。部屋には複数の監視カメラが設置され、見張られていた。男性は昨年11月、県警が飯星被告宅から救出したが、自力歩行が困難なほど衰弱。現在も入院中で自力歩行が困難な状態という。

 県警は同月、当時自宅にいた飯星被告を男性への監禁容疑で逮捕したが、大津地検は昨年12月に処分保留としていた。

 同課によると、男性と井坪容疑者は約8年前、趣味を通じてソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の動画サイトでやりとりするなどして知り合った。5、6年前から同居を始めたという。

 事件では、死亡した堺市堺区の無職、渡辺彰宏さん=当時(31)=が飯星被告宅の別の部屋で監禁されていた。

配信2018.1.11 12:11
産経WEST
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