ピエリ守山側から退去を求められている「めっちゃさわれる動物園」=守山市今浜町で
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守山市のショッピングモール「ピエリ守山」内にある屋内型動物園「めっちゃさわれる動物園」が、契約満了を理由にモール側から退去を求められている。園側は見解の相違として営業を続けており、訴訟に発展する可能性もある。

園は二〇一四年十二月にオープンし、各地で移動動物園を行う「堀井動物園」(守山市)が運営。関係者によると、昨年九月にピエリ側から園側に、三年間の契約が満了する同十二月十六日以降は契約しない旨が通知された。

園では昨年、インターネットの会員制交流サイト(SNS)で、ライオンの額や飼育施設の壁に血のついた写真が投稿され、議論を呼んだ。ピエリ側は園側への文書で「当社に対し動物愛護団体等からのクレームが多数寄せられ、対応を強いられた」などと主張。ライオンの移動についても「度重なる催促によって、八月にようやく執行(移動)された」と、園の対応の遅さなどが契約しない理由として挙げられた。

その後ピエリ側は昨年末、新たに一年間の契約延長を文書で提案。契約延長の条件として、新たな動物を導入しないことや、事前承諾なしに報道取材を受けないことなどを挙げたという。同意の回答がない場合、「速やかに法的手段に移行する」としている。

しかし園側は、回答期限となる十日に提案を拒否。「(騒動の原因となった)ライオンを移動させることで、そのまま営業できると考えていた。契約延長の条件も納得できない。訴訟になれば、われわれの主張を訴える」と話している。仮に閉園する場合、園内の動物を移して飼育する場所を確保できるめどは立っていないという。

ピエリ守山のオーナー会社「サムティ」(大阪市)の担当者は、契約満了となったかどうかも含め「第三者にお答えする立場にない」と回答。訴訟を提起する可能性についても「会社の方針で話せない」とした。(鈴木啓紀)

配信2018年1月11日
中日新聞
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