三菱重工業で組み立てられた最新鋭ステルス戦闘機F35Aの国産初号機が昨年11月に三沢基地(青森県)を経由して太平洋を横断し、米本土に飛行した。日本で生産された機体が規格を満たしているか米国で最終確認するのが目的。

防衛省はF35を42機調達する計画で、空自に2017年度末から順次配備する。
 
初号機は米本土で点検後、アリゾナ州のルーク空軍基地に移動し、現地に派遣されている航空自衛隊パイロットの操縦訓練に使用される。
 
在日米軍や防衛省によると、三菱重工の小牧南工場(愛知県豊山町)で組み立てられたF35初号機は、安全確認のため昨年11月2日に三沢基地に立ち寄り、同6日に離陸。空中給油を受けて太平洋を横断し、米メリーランド州にあるパタクセントリバー海軍基地に到着した。米軍のパイロットが操縦した。
 
F35開発の中心となっている米ロッキードマーチン社で生産されている機体と同等の規格を満たしているか、国防総省国防契約管理局が確認作業を進めている。
 
米本土での機体の仕上がり状況の確認は初号機のみが対象となる。

配信(2018/01/11-05:36)
時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018011100179&;g=soc