http://www.sankei.com/smp/world/news/180112/wor1801120003-s1.html

 米ホテル大手マリオット・インターナショナルが中国の会員向けにメールで実施したアンケートで、チベット自治区を独立国家のように扱ったとしてインターネット上で批判が相次ぎ、謝罪に追い込まれた。中国当局がインターネット安全法違反の疑いで同社を調べる事態となっている。中国メディアが11日伝えた。

 中国メディアによると、アンケートでは居住国の選択欄に「チベット」や「香港」「台湾」「マカオ」が「中国大陸」とともに併記されていた。9日にネット上で発覚すると「国家を分裂させようとしている」などと批判が殺到した。

 マリオット側はアンケートを中止し「中国の会員を失望させた」と複数回謝罪した。

 上海市のネット管理当局などは同社幹部から事情を聴き、ネット安全法違反の疑いなどで調査すると表明。中国語のホームページの一時閉鎖も命じた。中国国家観光局も11日、上海市当局に厳しく対応するよう求めた。(共同)