仮想通貨の話題では「指をくわえて見てろ」とか「乗り遅れて悔しがれ」とか言う人が必ずいる。「値上がりするのに買わないと後悔するぞ」という意味だ。

でも心配は無用、われわれ一般人は絶対後悔なんかしない。

例えば皆さんは、「宝くじ1等賞〇億円が×本出ました」というニュースを見て、指をくわえたり買い損ねて悔しいと思ったりしたことがあっただろうか?

皆さんの答えは多分「いいえ」だろう。「へぇ、運がいい人もいるなぁ」とか思うだけだ。他人が大儲けしようとも、一般人は普通それだけで後悔なんかはしない。

では、どんな人が後悔するのだろう?

それはズバリ「買ったくじが外れて大損した人」である。つまり、大損した自分を後悔する一方で大儲けした他人が悔しいのである。

話を仮想通貨に戻そう。

すぐ「買わないと後悔」などと発言する人は、上のように過去に後悔つまり大損したことがある人である。そして今度もまた大損するのが不安で、そういう発言に駆られるのだ。

皮肉にもそれは、彼らからの「買っても不安なだけのギャンブルだよ」というありがたい警告なのである。

その警告に従って、一般人は手出し無用というのがこの結論である。