笑顔で免状を見せる中島優斗さん(中)=高岡工芸高で
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難関の一つといわれる国家資格の第三種電気主任技術者試験で、高岡工芸高校電気科三年の中島優斗さん(18)がみごと合格を果たした。昨年九月に試験があり、県内の高校生でただ一人の合格で、同校では二〇〇六年以来十一年ぶりの快挙。サッカー部主将でもあり、文武両道の手本になっている。(武田寛史)

■同校11年ぶりの快挙

工場などの電気工作物が安全に使用されるようにする保安や監督を行うことができる資格。理論、電力、機械、法規の四科目で合格が必要で、中島さんは二年生で法規に合格。今年の春休みや夏休みに、午前は部活動、午後からは試験の勉強を一日五時間以上、集中的に励んだ。今回、残りの三科目に合格し、十二月末に免状を受け取った。

今回の受験者数は全国で四万五千七百二十人で、合格者は三千六百九十八人。合格率は8・1%と狭き門だった。

担任でサッカー部顧問の佐伯智成教諭は「サッカーと勉強の両方をやり切ってくれた」、電気科の花川龍巳科長は「問題を数多くこなし、分かるまで食い付いて頑張った成果」と高く評価している。

すでに北陸電力に就職が内定している中島さんは「県内で一人と聞いて、自分自身よくやったと実感している。これからは第二種、第一種の合格を目指していきたい」と喜んでいる。

配信2018年1月12日
中日新聞
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