569訂正

特攻攻撃は、戦術としては?

T 通常攻撃よりも優れている点
  @ 爆弾の命中率は、投下高度が下がれば下がるほど上がる。
     → 投下高度がゼロなので、命中率は、理屈の上で最高に高い。
     → 訓練が十分できなかった搭乗員で、成功率16.5%というデータがある。
  A 少数機による特攻機の場合、奇襲ねらいであり、
     制空権が取れなくても攻撃可能。
  B 少数機攻撃のため、レーダー迎撃管制のすきをつきやすい。
  C 生還を期していないため、特攻攻撃後の迎撃は不可能で、
     迎撃側は攻撃前に迎撃 しないと空振りになる。(士気低下)

     ↓
  
  @以外は、大戦前半の米海軍の急降下爆撃機による 索敵攻撃 と同じ?
  米海軍は、急降下爆撃機を偵察機として使用し、敵艦隊発見時に
   いきなり急降下爆撃 を行った。
  (この方式の場合、重量増加、携行燃料の減少で、索敵範囲は小さくなる。)


U 通常攻撃のほうが優れている点
  @ 魚雷攻撃が可能であり、「撃破」ではなく「撃沈」を狙える。
     → 特攻攻撃の場合、誘爆等が起きない限り、撃沈は難しい。
  A 生還できない戦術は、戦術としての根本がおかしいのではないかという問題。
     (統帥の邪道という話)