俺は、両足の甲だけを器用に電車にひかれた爺さんの初療に関わったことがあるよ。

両脚の骨が、開いた扇子のように赤白く、ばあ〜と大きく解放された挫滅創だった。
うぁ、人の足ってここまで大きくなるもんだなと当時感心した。

この症例でもそうだったけど、今回のこの兄さんも挫滅のおかげで、出血量自体は
意外と多くないと思う。

入院して最初の一週間で、どの程度の感染兆候が出てくるかで、入院後の重症感
が変わってくる。