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1月15日 4時26分
EU=ヨーロッパ連合の議長国を務めるブルガリアを日本の総理大臣として初めて訪れている安倍総理大臣は、ボリソフ首相と会談し、去年交渉が妥結した日本とEUのEPA=経済連携協定の早期発効に向けて協力していくことを確認しました。

ロシアに隣接するバルト3国の訪問を終えた安倍総理大臣は、14日夜、ヨーロッパ南東部バルカン半島に位置するブルガリアの首都ソフィアに到着し、15日未明にかけて首相府でボリソフ首相との首脳会談に臨みました。

この中で、両首脳は、ことし前半、EU=ヨーロッパ連合の議長国をブルガリアが務めていることを踏まえて、去年交渉が妥結した日本とEUのEPA=経済連携協定の早期発効に向けて協力していくことを確認しました。

また両首脳は、核武装した北朝鮮は断じて受け入れられず、あらゆる手段によって圧力を最大限まで高め、北朝鮮の政策を変えさせることが必要だという認識で一致しました。

さらに、日本企業がブルガリアに進出する際の課題などについて協議する、「日本ビジネスフォーラム」を立ち上げることも確認しました。

会談のあと両首脳は共同記者発表を行い、安倍総理大臣は、「北朝鮮問題での緊密な連携や拉致問題の早期解決の重要性について、ボリソフ首相と認識を共有できたことは極めて有意義だ」と述べました。

またボリソフ首相は、「北朝鮮の核や弾道ミサイル開発をブルガリアは強く批判している。再び交渉のテーブルに着き、平和的な問題解決に向けた努力を行うことは非常に重要だ」と指摘しました。