産経ニュース 2018.1.17 15:47
http://www.sankei.com/economy/news/180117/ecn1801170023-n1.html

 米IT大手グーグルは16日、傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」で、広告の掲載基準を厳格化すると発表した。暴力や差別的な内容を含むような不適切な動画に広告が付かないようにして、問題がある動画を減らすのが狙い。

 ユーチューブを巡っては昨年、差別をあおる動画と一緒に広告が掲載されたとして、複数の企業が広告を引き揚げた経緯がある。最近では、動画を投稿して収入を得る「ユーチューバー」が、日本で自殺したとみられる遺体の動画を投稿し、批判が相次いだ。

 グーグルは昨年4月、視聴回数が1万回に達すると広告を付ける基準を設けていた。今後は千人以上の登録者数と、過去1年で4千時間の視聴時間の基準を満たさなければ広告を付けない。既存の動画は2月20日から新基準を適用する。

 グーグルが薦める動画に当たる「グーグル・プリファード」については、担当者が動画の内容を実際に確認し、指針に適合していれば広告を掲載するようにする。(共同)