http://www.asahi.com/articles/ASL1L6RTFL1LUTIL046.html

今年の大学入試センター試験をめぐり、「東進合否判定システム」が約4万8千人について判定を誤り、実際より厳しい評価をしていたことが分かった。東進ハイスクールなどを運営するナガセによると、18日午前6時半に修正し、現在は正しい判定になっているという。

 合否判定システムは、登録した受験生が科目別に自己採点の結果を入力すると、国公立大や私立大の合格見込みが分かるようになっている。17日午後4時に合否判定が公表された。

 ナガセによると、影響があったのは東進ハイスクールなどに通う生徒の一部の約3万3千人と、判定の公表前に登録した人の一部にあたる約1万5千人。本来は全ての受験生のデータを元に合否ラインを判定すべきなのに、ナガセグループの受講生だけで計算したため、厳しい結果になった。受験生からの指摘で気づいて修正し、対象者には判定が誤っていたことと、正しい結果をメールで伝えたという。合否判定システムに参加している高校に返却したデータは誤っていない。(杉原里美)